新幹線には、ほぼ全列車に「多目的室」が設置されています。多目的室は、身体の不自由な方や、歩行困難な方が優先して利用できる個室です。身体の不自由な方の利用がない場合には、小さな子供連れの方の授乳や健常者の着替え、体調不良の場合などにも利用できます。
ここでは、新幹線の多目的室についてご案内します。
広告
多目的室の設置車両
多目的室は、原則として全ての新幹線車両に設置されています。ただし、編成の短い列車など、一部には多目的室のない列車もあります。
多目的室が設置されている場合の、設置車両(号車)は以下の通りです。
- 東海道新幹線
- 11号車(全列車)
- 山陽新幹線
- 11号車(16両編成)、7号車(8両編成)
- 九州新幹線
- 7号車(8両編成)、5号車(6両編成)
- 東北・北海道・山形・秋田新幹線
- 5号車(E5/H5系10両編成)、9号車(E2系10両編成)、11号車(E3系6両編成)、12号車(E6系6両編成)
- 上越・北陸新幹線
- 9号車(E2系10両編成)、7号車(E2系8両編成、E7系12両編成)、8/16号車(E4系8/16両編成)
広告
多目的室の設備
新幹線の多目的室の設備は、ベッド兼用シートです。ベッドにとして利用する場合は、大人一人が横になれる程度の広さがあります。車両によっては、介護者用の椅子も用意されています。
多目的室の利用方法
新幹線の多目的室は通常は施錠されています。利用を希望される場合は、車掌に申し出て解錠してもらいましょう。多目的室は、身体の不自由な方が優先ですが、次に、授乳や体調不良の方が優先となります。子供がうるさくて周囲に迷惑をかける、などの理由でも、空いていれば利用できます。
多目的室の予約方法
東海道・山陽・九州新幹線では、多目的室の予約ができます。予約できるのは、「ハンドル形電動車いす」を使用しているなど、特定の条件を満たす方だけです。健常者は予約できません。また、東北・北海道・上越・北陸・山形・秋田の各新幹線(JR東日本、北海道の新幹線)では、多目的室は一切予約できません。
東海道・山陽・九州新幹線で多目的室を予約するには、障害者手帳等の証明書を提示し、駅の窓口できっぷを購入します。