新幹線には「立席」という制度があります。立席は、指定席車両に立って乗ることができる制度です。ただし、自由席車両の連結されている列車の場合、自由席に立てばいいので、立席制度はありません。立席制度があるのは、全車指定席の列車だけです。
立席と自由席の違いはややわかりにくいです。詳しくご案内します。
立席とは
立席とは、新幹線指定席車両に立って乗る、という意味です。立席という「席」があるわけではありませんし、専用の車両もありません。新幹線を立席で利用するには立席特急券が必要です。
立席特急券とは
立席特急券は、全車指定席の列車で指定席が満席になったときにのみ発売されます。
全車指定席の列車のみが対象なので、自由席のある新幹線列車には発売されません。全車指定席の新幹線列車は「はやぶさ」「はやて」「こまち」「かがやき」の4列車のみです。これ以外の「のぞみ」「みずほ」などの列車には自由席がありますので、立席特急券の発売はありません。
立席特急券は、全車指定席の列車でその列車が満席になった場合にのみ発売されます。満席になっていない列車では、立席特急券は販売されません。
立席特急券の価格は、通常期の指定席の特急料金から520円を引いた額です。
立席利用の方法
立席で新幹線を利用するには、上記の立席特急券を購入したうえで、指定された列車のデッキで立ちます。もし指定席に空席があれば、そこに座れる場合もあります。その際、指定席料金との差額を請求されることがあります。また、その席の指定席券を持った旅客が来たら、席を譲らなければなりません。
立席特急券の発売日と発売場所
立席特急券には明確な発売日はありません。その列車が満席になった時点から発売が開始されます。発売場所はJRのみどりの窓口です。指定席券売機で発売されるのは、利用日の前日からです。
立席と自由席の違いまとめ
立席と自由席の違いがわかりにくい、という声が多いので、ここではその違いをまとめてみます。
- 立席特急券では全車指定席の列車に乗ることができますが、自由席特急券では全車指定席の列車に乗ることはできません。
- 立席特急券は指定席券が売り切れたときにのみ発売されますが、自由席特急券にはそうした制約はありません。
- 立席特急券は、指定された列車にしか乗れませんが、自由席特急券は当日のどの列車の自由席でも乗ることができます。