新幹線のチケットレスサービスについてご案内します。ICカードやQRコードによる乗車方法と、予約変更、途中下車などのルールをまとめました。
新幹線のチケットレスサービスとは
新幹線には、ICカードやQRコードを使用して、駅で紙のきっぷを受け取らずに乗車できるチケットレスサービスがあります。
主なサービスは以下の通りです。
- エクスプレス予約・スマートEX:東海道・山陽・九州新幹線
- 新幹線eチケット:東北・北海道、秋田、山形、上越、北陸新幹線
- えきねっとQチケ:JR東日本の新幹線
- JR九州のQRチケレス:西九州新幹線
「エクスプレス予約」「スマートEX」「新幹線eチケット」では、Suica(モバイルSuicaを含む)、ICOCAなどの交通系ICカードを利用できます。
「エクスプレス予約」「スマートEX」では、QRチケットによる乗車もできます。QRチケットは印刷して持参することもできます。
「えきねっとQチケ」では、予約した本人は専用アプリでQRコードを表示する必要があります。同行者は、配布されたQRコードをスマートフォンに表示するほか、紙に印刷して利用することもできます。
この記事では、駅で紙のきっぷを発券せずに乗車する方式を「チケットレス」としています。QRコードを自分で紙に印刷して乗車する場合も、チケットレスに含めます。
こうしたチケットレスサービスには、普通のJRのきっぷとは異なるルールがあります。予約変更が柔軟な一方、途中下車や乗り遅れには制約があります。

変更回数が無制限
「エクスプレス予約」「スマートEX」では、改札入場前なら、予約した列車の発車時刻前まで、何回でも手数料無料で変更できます。ただし、変更後の列車の発車時刻4分前までに手続きを終える必要があります。
「新幹線eチケット」でも、「えきねっと特典」が適用される場合、何回でも変更できます。変更期限は発車時刻4分前、かつ23時24分までです。
いずれも、列車の時刻だけでなく、乗車日や区間、座席種別も変更できます。変更によって価格が異なる場合は差額の精算が必要です。変更できる期間にも制限があります。
「えきねっとQチケ」でも、旅行開始前で「えきねっと特典」が適用される場合は、何回でも変更できます。変更期限は、最初の乗車駅の発車時刻4分前、かつ23時50分までです。旅行開始後は、乗車券の区間を変更することはできません。
JR九州の「QRチケレス」も、指定列車の発車前なら何回でも変更できます。
途中下車は前途無効
「エクスプレス予約」「スマートEX」「新幹線eチケット」では、途中下車すると残りの区間が無効になります。
通常のきっぷでは、一定の条件を満たせば、途中下車後も乗車券を利用できます。しかし、これらのチケットレスサービスでは、途中駅で改札を出ると残りの区間を利用できず、払い戻しもありません。
一方、「えきねっとQチケ」は、通常の乗車券と同じ途中下車のルールが適用されます。片道の営業キロが100kmを超える場合など、途中下車が認められる乗車券であれば、途中駅で改札を出て、再び乗車できます。ただし、特急券は途中下車できません。
ICカードとQRコードで改札口の利用方法が異なる
交通系ICカードを登録してチケットレス乗車する場合、新幹線専用改札口だけでなく、在来線の改札口も利用できます。
たとえば、東京駅の丸の内口から交通系ICカードで入場し、そのまま新幹線乗換改札口を通過できます。在来線から新幹線に乗り継ぐ場合も、同じ交通系ICカードを使えます。
一方、「エクスプレス予約」「スマートEX」のQRチケットは、QR対応の新幹線改札口のみ利用できます。在来線改札口から入場する場合は、別途、在来線のきっぷや交通系ICカードが必要です。
「えきねっとQチケ」では、QR対応改札機に乗車用QRコードをかざして乗車します。QR対応改札機がない駅では、専用アプリによるセルフチェックインを利用します。
特定都区市内制度が適用されない
「エクスプレス予約」「スマートEX」「新幹線eチケット」では、「東京都区内」「東京山手線内」「大阪市内」などの特定都区市内制度が適用されません。
たとえば、新宿駅から東京駅を経由して新幹線に乗る場合、新宿~東京間の運賃は別途必要です。
在来線の運賃を含めた総額では、紙のきっぷのほうが安くなる場合もあります。
一方、「えきねっとQチケ」は、通常の乗車券と同様に、特定都区市内制度が適用されます。東京都区内などの在来線駅から新幹線に乗り継ぐ区間も、一体で購入できます。
早期割引は制限が多い
「EX早特」や「新幹線eチケット(トクだ値)」などの早期割引商品は、通常の商品よりも利用条件が厳しくなっています。
通常の商品では、指定列車に乗り遅れても、当日の後続列車の自由席を利用できます。一方、早期割引商品では、指定列車に乗り遅れると特急券部分が無効になり、後続列車に乗るために特急券を買い直す必要があるものがあります。
予約変更についても、変更後の商品が発売期間内であることや、割引対象の座席に空席があることなどの条件があります。