新幹線定期券についてご案内するページです。IC定期券も含めて、値段や使い方など、基本的なルールをご説明します。
新幹線定期券
新幹線定期券とは、新幹線普通車自由席に乗車できる定期券のことです。JR各社で発売しています。
JR東日本・JR東海・JR西日本・JR北海道では、新幹線用の通勤定期乗車券を「FREX(フレックス)」、通学定期乗車券を「FREX(フレックス)パル」といいます。JR九州では、「新幹線エクセルパス」(通勤用・通学用)といいます。
会社により名称は異なりますが、いずれも新幹線定期券です。ICカードの定期券も発売しています。
定期券の料金については、こちらをご覧ください。
→新幹線定期券料金表
新幹線定期券の設定区間
新幹線定期券の設定区間は限られていて、全ての区間で新幹線定期を購入できるわけではありません。おおむね200km以内の区間でのみ設定されています。一部には300kmくらいまでの区間で設定されています。
新幹線定期券は、原則としてJR各社ごとに発売されていて、複数会社をまたぐ定期券は発売されていません。例外として、東海道新幹線と山陽新幹線(JR東海とJR西日本)では、会社をまたいだ新幹線定期券が発売されています。
それ以外の区間では鉄道会社をまたぐ新幹線定期はありません。たとえば、東海道新幹線(JR東海)と東北・上越新幹線(JR東日本)を東京駅でまたぐ新幹線定期券はありませんので、必要な場合はそれぞれの会社ごとに購入することになります。
新幹線のICカード定期
ICカードを利用した新幹線定期券もあります。東海道・山陽新幹線では「新幹線IC定期券」といい、通常の新幹線定期券「FREX」「FREXパル」を交通系ICカードで発売しています。
JR東日本では、「Suica FREX定期券」と「Suica FREXパル定期券」というIC定期券を発売しています。
いずれのIC定期券も、磁気定期券と価格、内容は同じです。IC定期券の設定がなく、磁気定期券のみの区間もあります。
新幹線通学定期券
新幹線定期券には「学割」という制度はありませんが、「FREXパル」という学生向けの定期券(通学定期券)があります。通勤向けの新幹線定期券よりも、通学向けの新幹線定期券は、割引率が高くなっています。JR九州では、「新幹線エクセルパス」(通学用)という名称です。
通学定期券を購入する場合には、学校の発行する「通学証明書」もしくは「通学定期券購入兼用証明書」(学生証と兼用のもの)が必要となります。
新幹線定期券の使い方
新幹線定期券の使い方は簡単です。設定されている区間の定期券を買えば、記名人はその区間の新幹線自由席に好きなだけ乗ることができます。在来線の定期券と、使い方は同じです。
在来線の利用
新幹線定期券があれば、並行するJRの在来線に乗ることが可能です。
たとえば、東京から小田原の新幹線定期券では、東海道新幹線にも東海道線にも乗れます。新幹線が通っていない、横浜や大船で途中下車することも可能です。この制度を利用すれば、たとえば、小田原〜品川の定期券で、大井町や大森の会社に品川経由で通うこともできます。
また、新幹線と在来線を組み合わせる定期券も作ることができます。たとえば、浦和から東京まで在来線、東京から新横浜まで新幹線、新横浜から町田まで在来線、といった定期券を作ることも可能です。
指定席・グリーン車の利用
新幹線定期券で乗車できるのは普通車自由席だけです。指定席やグリーン車には原則として乗車できません。指定席に座る場合、定期券は無効で、別途乗車券と特急券を買わなければなりません。
ただし、例外もあります。たとえば自由席が満席のときに、車掌に申し出れば、空席のある指定席に座れる場合もあります。このとき、別途指定席料金(数百円)に相当する金額を支払います。同様にして、「グリーン車」にも座ることができることもあります。
東海道新幹線では、グリーン車に座れる10枚綴りにした回数券も販売しています。「フレックス用こだま号グリーン回数券」で、新幹線定期乗車券使用者を対象としたグリーン車利用のための料金回数券です。
この回数券を使えば、「こだま」号のグリーン車の空席に座ることができます。その席のグリーン指定席券をもった他の客が来た場合は、別の席に移動しなければなりません。
また、東海道新幹線では朝8時台までの「のぞみ」「ひかり」について、新横浜〜東京間で普通車指定席の空席を自由席扱いとする特例措置をとっています。この時間帯のこの区間では、指定席も自由席同様に座れます。
定期券料金表はこちら
→新幹線定期券料金表