「おとなび首都圏往復フリーきっぷ」は、北陸新幹線と在来線特急の早割タイプの格安チケットです。北陸地方と首都圏の間に設定されています。満50歳以上のおとなび会員が利用できます。
おとなび首都圏往復フリーきっぷとは
「おとなび首都圏往復フリーきっぷ」は、JR西日本のインターネット予約サイト「e5489」で販売している格安チケットです。
北陸から首都圏への往復きっぷと、東京近郊のフリーきっぷがセットになっています。往復で北陸新幹線が利用でき、東京フリーエリアのJR普通列車普通車自由席、東京臨海高速鉄道線全線、東京モノレール線全線が4日間乗り降り自由となります。
「おとなび首都圏往復フリーきっぷ」は、満50歳以上が対象の「おとなび会員」が購入できます。
購入するには、JR西日本の「J-WESTネット会員」になる必要があります。無料で会員登録できます。50歳以上は自動的に「おとなび会員」となります。
JR西日本のインターネット予約サイト「e5489」で購入できます。窓口販売はありません。
購入できるのは利用開始日の1ヶ月前午前10時から乗車前日までです。販売座席数は限定です。4月27日~5月6日、8月10日~19日、12月28日~翌1月6日は利用できません。
おとなび首都圏往復フリーきっぷの値段
おとなび首都圏往復フリーきっぷの主要区間の値段(往復+フリー)は以下の通りです。
発地 | 価格 |
敦賀 | 25,000 |
越前たけふ | 24,800 |
福井 | 24,500 |
芦原温泉 | 24,300 |
加賀温泉・小松 | 23,000 |
金沢 | 22,410 |
高岡 | 21,390 |
富山 | 20,370 |
黒部宇奈月温泉 | 18,330 |
糸魚川 | 17,310 |
七尾・和倉温泉 | 23,420 |
※七尾・和倉温泉発の新幹線利用は金沢から。高岡発の新幹線利用は新高岡からです。
おとなび首都圏往復フリーきっぷの使い方
「おとなび首都圏往復フリーきっぷ」は専用の片道乗車券と特急券がセットになっています。出発日の1ヶ月前~前日までに、インターネットの「e5489」で予約・購入します。
予約・購入したおとなび首都圏往復フリーきっぷは、駅の窓口や券売機で「ゆき券」と「かえり券」を受け取り、新幹線に乗車します。受取時には、クレジットカード、予約番号、電話番号が必要です。
受け取った「ゆき券」「かえり券」は、通常のきっぷと同様に自動改札機に通して改札を抜け、新幹線に乗車できます。チケットレス乗車はできません。
「おとなび首都圏往復フリーきっぷ」は、往復の北陸新幹線で座席指定を受けることができます。座席指定を受けずに自由席に乗車することも可能です。
七尾・和倉温泉発着の七尾・和倉温泉~金沢間では、在来線特急の自由席に乗車できます。新幹線と在来線特急は金沢駅で乗り継ぎます。
東京フリーエリアに到着後は、「かえり券」でフリーエリア内が乗り降り自由になります。フリーエリアは東京の電車特定区間です。大船、高尾、大宮、取手、千葉の圏内です。
おとなび首都圏往復フリーきっぷの途中下車・途中乗車
「おとなび首都圏往復フリーきっぷ」では、フリーエリア以外で途中下車した場合は前途無効、途中乗車した場合はその駅までの区間は無効となり、返金しません。
区間外に乗り越す場合や、区間外から乗車する場合は、区間外の乗車区間の精算が必要です。
おとなび首都圏往復フリーきっぷで乗り遅れた場合
「おとなび首都圏往復フリーきっぷ」で乗り遅れた場合、きっぷの有効期間内は乗車券部分のみ有効となり、新幹線に乗車する場合は、別途新幹線特急券を購入しなければなりません。
ただし、指定券に表示された乗車日の当日に、運輸上支障がないと認められる場合に限って、後続列車の自由席(全車指定の場合は立席)に乗車できます。
おとなび首都圏往復フリーきっぷの変更・払戻方法
「おとなび首都圏往復フリーきっぷ」は、予約後、きっぷの受け取り前ならば出発時刻まで変更ができます。受け取り後は1回に限り、乗車列車を変更できます。
払い戻しについては、未使用で有効期間開始日前または有効期間内に限り、手数料を差し引いた額が払い戻し対象になります。
払戻手数料は列車出発2日前までが560円です。列車出発前日から出発時刻までは、片道乗車券220円と特急券が1枚につき発売額の30%(最低340円)の払戻手数料がかかります。
列車出発時刻後(乗り遅れ)は、当日中なら乗車券部分のみ払い戻しが受けられます。220円(きっぷの有効期間内に限る)の手数料がかかります。特急券部分は払いもどしがありません。
普通のきっぷに比べてとくに払戻手数料が高いわけではありません。
おとなび首都圏往復フリーきっぷの払い戻しは、きっぷの受け取り前は購入した予約サイトで手続きすれば払い戻しできます。受け取り後は、JR西日本の主な駅の窓口で手続きできます。