新幹線では、インターネット予約できっぷを購入できます。こうした「ネットきっぷ」は、普通のJRのきっぷとルールが異なる場合があります。
変更に関する規定が普通のきっぷよりも柔軟だったりする一方で、条件や制約が設けられている場合も少なくありません。
ここでは、新幹線の「インターネット予約」で購入したきっぷについて、気をつけたい特別ルールをご案内します。
インターネットで買えるきっぷの種類
JRのインターネットサービスで購入できるきっぷには、大きく分けて二つあります。
- 窓口でも買える普通のきっぷ
- インターネット専用のきっぷ
窓口でも買える普通のきっぷのルールは、インターネット予約で購入しても大きな違いはありません。注意点は、原則として申込みをした会社の駅でしかきっぷを受け取れない、ということくらいです。しかし、受け取ったあとの取扱いは、紙のきっぷと同じです。
いっぽう、インターネット専用のきっぷには、多くの「独自のルール」が設定されていますので、購入時にはご注意ください。インターネット専用のきっぷとしては、JR東日本・北海道の「えきねっとトクだ値」、JR西日本の「eきっぷ」「スーパー早特きっぷ」、JR九州の「九州ネット早特」などがあります。
インターネット申込みをした会社でしか受け取れない
インターネットでJRのきっぷを購入した場合でも、「紙のきっぷ」を駅で受け取り、それで列車に乗車するのが原則です（ICサービス除く）。その場合、紙の乗車券を受け取れるのは、原則として申し込んだJR会社の駅に限られます。たとえば、JR東日本の「えきねっと」で申し込んだきっぷは、JR東海の駅では受け取れません。
購入・受取にはクレジットカードが必要
インターネットで購入するには、クレジットカードが必要です。きっぷを受け取る際にも、原則として、インターネット購入で利用したクレジットカードが必要です。
受取までは変更自由なきっぷも
インターネット専用きっぷのなかには、紙のきっぷの受取前までは、列車変更が自由な場合があります。
変更が一切不可のきっぷも
インターネット専用きっぷのなかには、一度予約したら、列車変更が一切できないものもあります。「早特」系のきっぷはその場合が多いです。
乗り遅れは無効のきっぷも
紙のきっぷは、指定の列車に乗り遅れても、次の列車の自由席に乗ることができます。ただし、インターネット専用きっぷのなかには、乗り遅れた場合、一切無効で、次の列車の自由席に乗れない場合もあります。
都区内駅・市内駅制度が利用できないきっぷも
インターネット専用きっぷのなかには、都区内駅・市内駅制度が利用できないものもあります。紙のきっぷの場合、たとえば東京都区内発なら、新宿から東京や品川まで、無料で乗車することができますが、インターネット専用きっぷの場合は、新宿から東京、品川までの別途運賃がかかる場合があります。
途中下車できないきっぷも
紙のきっぷの場合、特急券は途中下車できませんが、乗車券は途中下車が可能です（101km以上の場合）。しかし、インターネット専用きっぷの場合、途中下車が一切不可で、降りた場合は、全区間の運賃・料金を請求される場合もあります。こうしたきっぷは少ないですが、途中下車を考えている場合は確認してください。
席数などが限定のきっぷも
インターネット専用きっぷで、割引率が高いものは、席数、区間、列車などが限定になっていることが多いです。そういうきっぷでは、たとえば通常運賃・料金なら空席があっても、専用きっぷでは空席がなかったりします。