新幹線にはICカードで乗車できるサービスがあります。東海道・山陽新幹線系統のEX予約サービスおよびスマートEXサービス、東北・北海道、上越、北陸新幹線系統の新幹線eチケットです。EX予約サービスには専用のICカードが必要です。スマートEXサービスと新幹線eチケットにはSuica(モバイルSuica含む)、ICOCAなどの交通系ICカードが必要です。
こうしたICサービスで新幹線に乗車する場合、普通のJRのきっぷとルールが異なります。普通のきっぷよりルールが柔軟な部分もありますが、制約もありますので注意しましょう。
ここでは、新幹線をICサービスで利用する場合の、気をつけたい特別ルールをご案内します。
新幹線のICサービスとは?
新幹線のICサービスとは、ICカードや機器を使って、チケットレスで新幹線に乗車できるしくみのことです。この場合、ICカード専用の運賃体系が適用されます。通常のきっぷとはルールが異なります。
変更回数が無制限
EX予約サービスやスマートEXサービス、新幹線eチケットでチケットレス利用をする場合、列車発車時刻4分前までならば、乗車列車の変更は何回でも自由に行えます。列車の時刻変更、出発日や区間・設備(普通車・グリーン車)の変更もできます。ただし、EX早特や、トクだ値など一部の割引きっぷでは変更に制限があります。
途中下車は前途無効
ICサービスを利用した場合、途中下車は前途無効になります。通常のきっぷでは、運賃部分は前途有効ですが、ICサービスでは全て無効となります。
改札口が限定されている場合もある
EX予約サービスやスマートEXでは、利用できる改札口は新幹線専用改札口に限られます。たとえば東京駅の丸の内口は利用できません。新幹線eチケットでは、在来線改札口も利用できます。
特定都区市内駅制度が適用されない
特定都区市内制度(「東京都区内」「東京山手線内」「大阪市内」など)は適用されず、新幹線の停車駅相互間でしか購入できません。たとえば、新宿駅から利用する場合は、新宿駅〜東京駅の運賃はICサービスには含まれません。
早期割引ICサービスは制限が多い
EX早特やスーパーモバトクといった、早期割引のICサービスは、利用に制限が多いです。上記のように、変更回数に制限がある場合もありますし、後続列車の自由席が利用できない場合もあります。