年末年始やゴールデンウィーク、夏休みなどの混雑期には、新幹線の人気列車の指定席券(指定券)は発売直後に売り切れてしまいます。こうした混雑期の人気列車の指定券を確保するには、発売直後に購入する必要があります。
とはいえ、発売日に駅窓口に行けるとは限りません。そういう人のために、JRの一部会社では指定券の「事前申込」や「事前予約」というサービスをおこなっています。どちらも意味は同じで、事前に予約を申し込むことを指します。
ここでは、新幹線チケットの事前申込サービスについて、わかりやすくご説明します。
指定券の事前申込とは?
新幹線の指定券は乗車1ヶ月前の午前10時に発売開始されます。しかし、その時間に駅窓口に並べる人は少ないので、JRの一部の駅では「指定券の事前申込」「指定券の事前予約」を受け付けています。これは、事前に「指定券発売開始直後の手配依頼」ができるサービスです。
事前申込・事前予約は、「指定券の予約の申込み」とも言われます。あくまで予約することを申し込むだけで、希望の席を必ず入手することを保証するサービスではありません。
事前申込の受付場所
指定券の事前申込・事前予約を受け付けてくれるのは、JRの主要駅(大きな駅)の窓口です。全てのJR駅が受け付けてくれるわけではありません。受け付けてくれる駅がどこかは、JRでは明示していませんので、最寄り駅で尋ねてみるといいでしょう。
主な旅行会社でも、事前申込を受け付けてくれる場合もあります。これも、受け付けるかどうかは旅行会社の各支店独自の判断で行っていますので、最寄りの支店に尋ねてみるといいでしょう。
ただし、最近は事前申込を受け付けてくれる駅や旅行会社は減っています。下記のインターネットによる事前申込が普及してきたので、JR各社とも、その利用を促しています。
インターネットによる事前申込
JR東日本・JR北海道の「えきねっと」、JR東海・JR西日本の「エクスプレス予約」「スマートEX」、JR西日本・四国の「e5489」、JR九州の「JR九州インターネット列車予約」では、ネットで事前申込(事前予約)ができます。
いずれも会員限定のサービスですが、「エクスプレス予約」以外は無料で会員になれます。駅に行かなくてもよいので便利です。
電話による事前申込
JR西日本では、混雑期の指定券発売開始のタイミングにあわせて、期間限定で電話による事前申込を受け付けています。詳細は、JR西日本のウェブサイトをご覧ください。
事前申込したチケットの引き取り
指定券を事前申込・事前予約した場合、決められた時刻までに、申し込んだ場所にチケット(きっぷ)を取りに行く必要があります。チケット代金を支払うのは、そのきっぷを受け取る時でかまいません。
決められた時刻までにチケットを取りに行かなかった場合、事前申込で確保した指定券の予約は取り消されます。