新幹線の「早特」の種類と、買い方・使い方など基礎知識をご案内します。
新幹線の「早特」とは
新幹線には「早特」という早期購入割引の格安チケットがあります。新幹線の割引きっぷのなかで、割引率が高いのが「早特」です。
ほとんどのチケットが、列車、区間、席数などが限定です。乗り遅れた場合に、後続の列車に乗車できないという制約もあります。
「早特」には、駅の窓口で購入できる紙のきっぷと、インターネット予約で購入できるきっぷがあります。紙のきっぷは「早特きっぷ」といいますが、最近は少なくなっています。
最近の新幹線の「早特」のほとんどは、インターネット予約で購入できる格安チケットです。以下で順番に紹介していきましょう。
EX早特
東海道・山陽・九州新幹線のインターネット予約サービス「エクスプレス予約」「スマートEX」の会員専用の割引きっぷです。東海道・山陽・九州新幹線の主要区間に設定されています。
会員限定のチケットですが、「スマートEX」の会員登録は無料ですので、登録すれば誰でも購入できます。乗車日の3日前まで予約可。
「EX早特」のほか、「EX早特21ワイド」「EXグリーン早特ワイド」「EXこだまグリーン早特」「EXのぞみファミリー早特」「EXこだまファミリー早特」といったバリエーションがあります。
スーパー早特きっぷ
山陽・九州新幹線の新大阪・新神戸・岡山・広島〜小倉・博多・熊本・鹿児島中央などに設定されている割引きっぷです。「のぞみ号」「みずほ号」などが利用できます。
JR西日本のインターネット予約「e5489」と「JR九州のインターネット予約サービス」の専用商品です。会員限定のチケットですが、会員登録は無料ですので、誰でも購入できます。
乗車日の2週間前まで予約可。3週間前までの購入でさらに安くなる「スーパー早特21」もあります。
eチケット早特
北陸新幹線の早割タイプの格安チケットです。列車・区間・席数は限定です。前日まで購入可能な「eチケット早特1」と、14日前まで購入可能な「eチケット早特14」、期間限定で21日前まで購入可能な「eチケット早特21」があります。
JR西日本のインターネット予約「e5489」専用商品です。会員限定のチケットですが、会員登録は無料ですので、誰でも購入できます。
WEB早特
北陸新幹線と在来線特急の早割タイプの格安チケットです。北陸地方と首都圏・関西圏の間の、新幹線と在来線をまたぐ区間で「WEB早特1」「WEB早特7」「WEB早特14」が発売されています。
JR西日本のインターネット予約「e5489」専用商品です。会員限定のチケットですが、会員登録は無料ですので、誰でも購入できます。
九州ネット早特
九州新幹線の格安チケットです。「九州ネット早特3」と「九州ネット早特7」があり、いずれも博多~熊本・鹿児島中央間に設定されています。
「JR九州WEB会員」に登録すれば購入できます。JR九州WEB会員は、誰でも無料で登録できます。
トクだ値
東北・北海道、上越、北陸、山形、秋田新幹線の格安チケットです。主要区間で設定があります。
JR東日本・JR北海道のインターネット予約サイト「えきねっと」で販売されている割引きっぷです。「えきねっと」に会員登録(無料)すれば、誰でも購入できます。
前日まで購入可能です。「早特」という名称ではありませんが、いわゆる「早特タイプ」のきっぷです。購入期限により「トクだ値1」「トクだ値14」「トクだ値スペシャル21」があります。
のぞみ早特往復きっぷ
東海道・山陽新幹線の「のぞみ号」と在来線特急が利用できる早特往復きっぷです。
山陰・四国から東京・横浜を往復する場合に利用できます。乗車日の21日前〜7日前まで予約可。東京〜名古屋・大阪などの区間には設定がありません。
早特きっぷの変更・払戻方法
「早特」タイプのきっぷには、変更・払戻しについて制限がある場合がほとんどです。きっぷによってルールは異なりますが、だいたいのきっぷで変更不可です。キャンセル料はそれほど高額ではありませんが、チケットによっては高めに設定されていることもあります。
とくに、「変更不可」は大きな制約になりますので、予約前に、利用条件をよく確認しましょう。