大阪往復割引きっぷは、佐賀、長崎、佐世保、大分、宮崎など九州各地から大阪エリアへ、山陽新幹線の普通車指定席が利用できる往復タイプのきっぷです。似たきっぷとして「神戸往復割引きっぷ」「京都往復割引きっぷ」もあります。いずれもJRの駅窓口などで販売されています。利用当日まで購入できます。
ここでは、大阪往復割引きっぷの買い方、使い方をわかりやすく説明しましょう。
大阪往復割引きっぷとは？
大阪往復割引きっぷは、山陽新幹線の「のぞみ号」「みずほ号」「さくら号」などと、在来線特急「かもめ」「みどり」「ソニック」などの指定席が利用できる往復タイプの割引きっぷです。通年販売しており、利用禁止時期はありません。きっぷ購入後でも、利用日や列車の変更は1回に限り可能です。有効期間は7日間です。7日以内に往復しなければなりません。
大阪往復割引きっぷには、子供料金の設定はありません。学割もありません。そのほか、他の割引との併用はできません。
大阪往復割引きっぷの値段
大阪往復割引きっぷの値段（往復）は以下の通りです。区間・列車・設備・席数などの制限はありません。
■大阪往復割引きっぷ
佐賀→大阪市内 27,910円
長崎→大阪市内 28,820円
佐世保→大阪市内 28,520円
中津→大阪市内 27,650円
別府・大分→大阪市内 27,870円
延岡・南延岡→大阪市内 28,280円
宮崎・都城→大阪市内 28,920円
※新幹線と在来線の乗り継ぎ駅は、九州側は博多駅または新鳥栖、小倉です。宮崎、都城発着で鹿児島中央経由はできません。大阪市内は新大阪駅です。
大阪往復割引きっぷの使い方
大阪往復割引きっぷは、出発日の当日までに、JRの駅窓口で購入します。インターネット発売はありません。。
大阪往復割引きっぷは、「ゆき」券、「かえり」券をセットで発売します。購入時に、指定席の座席指定を受けても構いませんし、受けないで自由席に乗ることもできます。
大阪往復割引きっぷは、新幹線各駅のほか、大阪市内の在来線駅の利用もできます。新大阪駅で在来線に乗り換えて大阪駅や天王寺駅で降りるということも可能です。
乗車時は在来線の駅で「ゆき」または「かえり」券を改札に通し、新幹線の乗換駅で新幹線の自動改札機に「ゆき」または「かえり」券を通します。在来線各駅で降りる場合はその逆で、新幹線の降車駅で「在来線乗換口」を通り、在来線の駅で「ゆき」または「かえり」券は回収されます。
大阪往復割引きっぷの変更・払戻方法
大阪往復割引きっぷは、購入して列車の指定を受けたあとも、変更することができます。変更は1回限りです。有効開始日の変更も列車の変更も1回限りなら可能です。
払い戻しについては、未使用で有効期間開始日前または有効期間内に限り、手数料を差し引いた額が払い戻し対象になります。
払戻手数料は列車出発2日前までが900円です。列車出発前日から出発時刻までは、片道乗車券220円と特急券が1枚につき発売額の30％（最低680円）の払戻手数料がかかります。帰りの出発日が2日前まで以前なら、帰りの特急券部分は340円ですみます。少しややこしいです。
列車出発時刻後は、乗車券部分として片道乗車券220円（きっぷの有効期間内に限る）のキャンセル料がかかります。特急券部分は払いもどしがありません。ただし、当日に限り、指定席に乗り遅れても、後続列車の自由席に乗車できます。
普通のきっぷに比べてとくに払戻手数料が高いわけではありません。
大阪往復割引きっぷで乗り遅れた場合
大阪往復割引きっぷで座席指定した列車に乗り遅れた場合は、当日に限り、後続列車の自由席に乗れます。翌日以降は、きっぷの有効期間内なら、運賃部分のみ有効です。特急料金を払えば乗ることができます。